自動車工場　向いてる人

自動車工場で働いてみたいけど自分に向いているかわからない、本当にやっていけるか心配だ……

なんて事を思う方がいると思うのですが、現在９年自動車工場に組立作業者として勤務している私が思う工場で働く上で必要な要素を教えます。

結論から述べますと以下のような要素になります

以上４つになります、特に体力と精神力があればぶっちゃけいけます、一つずつ見ていきましょう

体力について

これはみなさん想像した通り、製造ラインでは体力が必要です。

基本的にラインは動き出したら数時間は止まりません、その間ずっと立ちっぱなしで車を作り続けるわけですから足も疲れるし腰も痛くなります。

しかも配属される工程によっては身体を痛める箇所も違ってきます。

しゃがんで作業するのか、立ちっぱなしなのか、上向いてやるのか、座ってやるのか、どこの作業を担当するのか配属されるまでわかりません。

ですけどほとんどの場所で腰を痛めます、私もおかげさまで腰痛持ちの仲間入りです。

そして長く同じ場所で仕事をしていると人によっては疲労骨折する人も出てきます、特に多いなと感じるのは肋骨と手首周りですね、無理のないように作業しましょう。

仕事をする上で意外と大事なのが精神力、特に新人として入ったばかりの頃は仕事を覚えるので精一杯。

キツイ、痛い、間に合わない、覚えられない、焦りがピークになるととんでもない失敗も引き起こしたりします。失敗が連続すると怒られる事も多くなり、さらには不具合車両も出て来て段々と仕事に行くのが嫌になってきます。

最終的にはそのまま出社せず消えていく従業員を何人も見てきました、これは派遣だけでなく正社員も同様です。

私も最初の頃は毎日のように不具合を出してその度に始末書を書いて遅くまで残って帰宅する日が続きました、出社する度に始末書、本当に鬱になりそうでした。

私は立ち仕事だったので体力もそれほどなく、終わり間際は本当にヘロヘロ、例えるなら終わりのないシャトルランを延々とやっている気分でした。

他の職業と違って少し休憩をしようと思っても簡単に持ち場を離れることはできません、ラインが止まるまで作り続けます。そして時計は見ない方がいいです、思ったより時間が経っていない場合がありますのでさらに疲れます。

このように体力だけあっても不具合などを出すと上司からの叱責、始末書の提出、さらには周りの従業員から邪魔扱いもされることもあります。

こういった事にいちいち悩まず寝たらケロッとするくらいタフな人がいいのかなと思いますが、やっぱり自分のストレスをうまくコントロールできる人じゃないと厳しいのかなとも思います。

ここでの改善とは作業効率を上げるための言葉で使用します。

自動車工場で働く上でスキルを上げるために必要なのが改善力です。

より早く、より正確に、何より身体の負担を最小限に抑えながら作業ができる方法を探すのが改善力です。初めはとりあえず仕事の流れを覚えて、次にどうやったら早く作業ができるか試行錯誤します。

指導してくれる人が一応いますが細かなところまで教えてくれる人はあまりいません、「これはここに取り付ける」といった簡単な説明しかしない人が多いです。

あまりイメージできないかもしれませんが、簡単に言うとどれだけサボりながら正確な作業ができるか、こうやると楽だよねとか、こっちの方が早いといったやり方を自分なりに探す必要があります。

でなければその仕事はずっとただのキツイ仕事で終わってしまいますから、どれだけ楽に出来るかが大事です。

これも意外と大事なんです、なぜなら作業する時は周りに別の作業者もいるわけです。

もし自分の作業するのが遅くて回転寿司のレーンのようにどんどん後ろに流れていくと後ろの作業者と被っちゃいます、被ってしまうとその作業者はあなたが邪魔で仕事ができません、そして邪魔された作業者も作業が遅れて後ろに流れてしまい、同じように後ろの人を邪魔をして……というような悪循環が生まれてしまいます。

そのせいで不具合が出てしまったら恐らく、邪魔された人たちはあなたにいい印象は持たなくなりますよね、「あなたが遅れなければこうならなかった」と思うでしょう。

だけどこれは新人として入ったらこうなるのは最早あるあるです、でも新人じゃなかったら割と喧嘩要員になります。

なので私が思うのは最低でも自分の前後にいる人とは仲良くしましょう、仲良くしとけばむしろ助けてくれることの方が多いので、面倒だけど挨拶程度はできた方がいいですよ。

いろんな人間がいますのでややこしい人も多いです、平和にいきましょう。

体力、精神力、改善力、コミュ力、これらを備えてる人は基本的に問題ありません。

腕がいい人は自然とこれらが備わっているのでやっていけています。

そうやって一部の人間は正社員に勧誘されて一流企業の仲間入りになっていきます。

自動車業界は東証1部上場企業です、チャンスがあれば是非大手企業の社員を目指してみてください。